今回の旅は2箇所に泊まった。
簡単に言えば山の中と海の側であった。
私はバリには数度来ているが、いつも海の側に泊まり、山の方へは車orガイドをチャーターして来ていたので、
山での滞在は私にとって初めて。
バリ島は東京の2・5倍程の面積。
あっち、こっちと点在する観光ポイントに行くには程良い大きさではないであろうか。
1日で欲張って全部を見るのは出来ないだろうけど。
私達はすっかり垢抜けている山の中の観光地ウブドより更に奥に宿をとった。
ウブドは既に何年か前日本人の間でブームになっている。
確か2時間サスペンスでも舞台として使われたのを観たことがある。
(○○探偵シリーズ『バリ島旅行殺人事件』みたいなの・・・爆笑!)
ワーキング・ホリデー時代の友達で88年頃ウブドに行ったことのあったコ曰く
93年再び訪れた時には、すっかり観光地化されてたらしく
「あんなの私の知っているウブドじゃな~い!o(▼▼メ)o」
と嘆いていた。
私は本来のウブドの姿は知らないが、
巨額なお金の動く観光地として、日々変貌しているのは間違いなさそうだ。
それがこちらから一方的に悪いとも言えないであろう。
そう言う風になったのは私達旅行者のニーズのせいだ・・・。
10年前の私なら間違いなくこういう繁華街選んでいただろう・・・。
そう、今の私は【静けさ】がお好みだったりする。
今回泊まった所は元々ガイドブックにはカフェとしか紹介されていない。
渓谷の斜面に建てられたこのカフェは、昼時など白人が観光バスで多く乗り付ける。
(近くにとても美しいライス・テラスがあるの)
某TV番組でここが紹介されて食事だけでなく泊まれると後で知った。
手配会社を見つけ、部屋の説明を読んで見たところ
「TV・電話など敢えて置いてない」
↑これは既にFOMAに替えたので問題なし。
「傾斜の厳しい階段を昇降する必要がある」
↑階段ねぇ・・・ま、それくらいしょうがないでしょ。と思ったら!
・・・・・・舐めてました。
なんと!150段程!~~~ (((≧◇≦;;)ヒャー
真っ暗な中、降りても降りても部屋に着かない・・・焦った・・・
やっと辿り着いた部屋は渓谷側が全面窓!で、湯船に浸かりながら森林浴も出来る。
「え?ドアないの?下(川)から誰でも人が来れるじゃないの・・・」なーんてプチ不安に襲われた。
ネットでハネムーナーが良く泊まる某高級ホテルのヴィラでは覗きが多いって聞いていたからだ。
念のため私は森林浴風呂の時は水着着用。
しかーし!そんな心配は無用だったみたい。
ここの村は本当に平和だ。穏やかで優しい。
勿論どこに行っても観光客をカモろうとする輩は居るが、
村の景勝地にいる物売り(かなり強烈!心を鬼にしてNOと言わなければならない)は、
違う村から出勤してきているそうだ。
そんなバグースな(英語で言ったらExcellentとかGoodにあたる)お部屋の問題は・・・
一回お部屋に戻ったら、もう階上のレストランに戻る気がしなくなること。
つまり、外出から帰ってからひと風呂浴びてからビール飲みにレストランに戻る・・・
なーんて事は私ら普段運動していない、筋肉がだらけた人間には出来ない。
追い打ちは部屋のミニバーにビンタン(インドネシアのビールの銘柄)が2缶しかない。
・・・圧倒的に足りないのよ~、私ら夫婦には~(((((((((((-_-;)
しかもレストランは昼間は観光客で賑わうが、夕食時は宿泊客くらいしか来ない上に、
その宿泊客も殆ど居ないのか「何時に夕食するの?」と尋ねられる。
そう言われると「あー早く帰りたいのかなぁ・・・」なんて気を使って19時前には食べる。
ここでビールを飲み溜めないと・・・とも思うんだが、
夜の階段は足下がかなり危ないのでヘベレケになるとまでは行かない。
そこで昼間、お部屋で飲むビールを村の地元の人向け売店で探すことにした。
村の人ってあまりビールは飲まないのか、それとも飲む人はウブドあたりの大きなスーパーで個人的に買っているのか
1軒目は置いてなかった。
2軒目もちゃんと冷蔵庫でジュース売っている所なのに、ビールは見あたらない。
ヤバイ!
でも「ビンタン」って言ったら裏に行って冷やしていないのを出してきてくれた。
(*⌒ー⌒*)v
かくして夕食後お部屋でビールを飲む事が出来る様になったが、
お部屋の電気がかなーり暗いので、日本から持ってきた字の細かい本は読めない・・・。
(ま、欧米でも部屋の明かりは暗いけどね・・・)
仕方ないので部屋に置いてあるレストランのメニュー(字が大きい)を見て
朝食は何に食べよう・・・とか色々考えるとお腹減ってきた・・・。
よく考えたら、部屋に電話ないんだからルーム・サービス対応じゃないじゃん。
結局寝るまで部屋の外に出て、真っ暗な渓谷に向かってタバコを燻らせながら
カエルの鳴声やトッケの鳴声(30~40cmのトカゲで“トッケ・トッケ・・・”と数度鳴く)を
ぼんやり聴いていた。
たま~に蛍も飛んでいる。結構感動!
そんな感じでここでは150段の階段などの不便さのお陰で本当に静かに
且つ超が付くほど健康的に過ごせたのでした。
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