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またくちんの引き出し

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バリ島滞在話 - 2003年秋

バリ島滞在話 - 2003年秋

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の為に・・・
お葬式の準備に
初遭遇
運命?の絵画 やっぱりここでも
猫が好き!
基準は? オーダーしたいもの

◇バリ島滞在話1◇求める【静けさ】の為に・・・

今回の旅は2箇所に泊まった。
簡単に言えば山の中と海の側であった。
私はバリには数度来ているが、いつも海の側に泊まり、山の方へは車orガイドをチャーターして来ていたので、
山での滞在は私にとって初めて。

バリ島は東京の2・5倍程の面積。
あっち、こっちと点在する観光ポイントに行くには程良い大きさではないであろうか。
1日で欲張って全部を見るのは出来ないだろうけど。

私達はすっかり垢抜けている山の中の観光地ウブドより更に奥に宿をとった。

ウブドは既に何年か前日本人の間でブームになっている。 確か2時間サスペンスでも舞台として使われたのを観たことがある。
(○○探偵シリーズ『バリ島旅行殺人事件』みたいなの・・・爆笑!)
ワーキング・ホリデー時代の友達で88年頃ウブドに行ったことのあったコ曰く
93年再び訪れた時には、すっかり観光地化されてたらしく
「あんなの私の知っているウブドじゃな~い!o(▼▼メ)o」 と嘆いていた。
私は本来のウブドの姿は知らないが、
巨額なお金の動く観光地として、日々変貌しているのは間違いなさそうだ。
それがこちらから一方的に悪いとも言えないであろう。
そう言う風になったのは私達旅行者のニーズのせいだ・・・。
10年前の私なら間違いなくこういう繁華街選んでいただろう・・・。

そう、今の私は【静けさ】がお好みだったりする。

今回泊まった所は元々ガイドブックにはカフェとしか紹介されていない。
渓谷の斜面に建てられたこのカフェは、昼時など白人が観光バスで多く乗り付ける。
(近くにとても美しいライス・テラスがあるの)
某TV番組でここが紹介されて食事だけでなく泊まれると後で知った。

手配会社を見つけ、部屋の説明を読んで見たところ
「TV・電話など敢えて置いてない」
↑これは既にFOMAに替えたので問題なし。
「傾斜の厳しい階段を昇降する必要がある」
↑階段ねぇ・・・ま、それくらいしょうがないでしょ。と思ったら!

・・・・・・舐めてました。

なんと!150段程!~~~
(((≧◇≦;;)ヒャー

真っ暗な中、降りても降りても部屋に着かない・・・焦った・・・

やっと辿り着いた部屋は渓谷側が全面窓!で、湯船に浸かりながら森林浴も出来る。
「え?ドアないの?下(川)から誰でも人が来れるじゃないの・・・」なーんてプチ不安に襲われた。
ネットでハネムーナーが良く泊まる某高級ホテルのヴィラでは覗きが多いって聞いていたからだ。
念のため私は森林浴風呂の時は水着着用。
しかーし!そんな心配は無用だったみたい。

ここの村は本当に平和だ。穏やかで優しい。
勿論どこに行っても観光客をカモろうとする輩は居るが、
村の景勝地にいる物売り(かなり強烈!心を鬼にしてNOと言わなければならない)は、
違う村から出勤してきているそうだ。

そんなバグースな(英語で言ったらExcellentとかGoodにあたる)お部屋の問題は・・・

一回お部屋に戻ったら、もう階上のレストランに戻る気がしなくなること。
つまり、外出から帰ってからひと風呂浴びてからビール飲みにレストランに戻る・・・
なーんて事は私ら普段運動していない、筋肉がだらけた人間には出来ない。

追い打ちは部屋のミニバーにビンタン(インドネシアのビールの銘柄)が2缶しかない。
・・・圧倒的に足りないのよ~、私ら夫婦には~(((((((((((-_-;)
しかもレストランは昼間は観光客で賑わうが、夕食時は宿泊客くらいしか来ない上に、
その宿泊客も殆ど居ないのか「何時に夕食するの?」と尋ねられる。
そう言われると「あー早く帰りたいのかなぁ・・・」なんて気を使って19時前には食べる。
ここでビールを飲み溜めないと・・・とも思うんだが、
夜の階段は足下がかなり危ないのでヘベレケになるとまでは行かない。

そこで昼間、お部屋で飲むビールを村の地元の人向け売店で探すことにした。
村の人ってあまりビールは飲まないのか、それとも飲む人はウブドあたりの大きなスーパーで個人的に買っているのか
1軒目は置いてなかった。
2軒目もちゃんと冷蔵庫でジュース売っている所なのに、ビールは見あたらない。
ヤバイ!
でも「ビンタン」って言ったら裏に行って冷やしていないのを出してきてくれた。
(*⌒ー⌒*)v

かくして夕食後お部屋でビールを飲む事が出来る様になったが、
お部屋の電気がかなーり暗いので、日本から持ってきた字の細かい本は読めない・・・。
(ま、欧米でも部屋の明かりは暗いけどね・・・)
仕方ないので部屋に置いてあるレストランのメニュー(字が大きい)を見て
朝食は何に食べよう・・・とか色々考えるとお腹減ってきた・・・。
よく考えたら、部屋に電話ないんだからルーム・サービス対応じゃないじゃん。

結局寝るまで部屋の外に出て、真っ暗な渓谷に向かってタバコを燻らせながら
カエルの鳴声やトッケの鳴声(30~40cmのトカゲで“トッケ・トッケ・・・”と数度鳴く)を
ぼんやり聴いていた。
たま~に蛍も飛んでいる。結構感動!

そんな感じでここでは150段の階段などの不便さのお陰で本当に静かに 且つ超が付くほど健康的に過ごせたのでした。

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150steps

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◇バリ島滞在話2◇お葬式の準備に初遭遇

今回、たまたま移動中に【お葬式の準備】に出くわした。

バリ島のお葬式・・・人生締めくくりの最大&究極の儀礼
バリ人が信仰するバリ・ヒンドゥーを知らない人にとっては、想像がつかないかもしれない。【公開火葬】なのである。
私がこのことを知ったのは、海外旅行専門の月刊情報誌でだ。

最初は【公開火葬】のみで驚いていたが、本を読んだり現地在住の人から話を聞くとかなり奥深いものであり、
葬式準備に出会えたのは運が良かった。何て不謹慎なんだ!と怒らないでね。
何しろバリ島のお葬式は観光客にもある程度オープン、死生観が全く違うのだ。
(当たり前だが、最低限のマナーは必要だと思う)
現地の旅行会社には「お葬式情報」まで載せている所もあるくらいだ。

予めお断りしておくが、バリ・ヒンドゥーのウンチクを語る程までは私もわかっていないので、
これから書くことには間違いもあるかもしれない。

まず、何故葬式準備と私がわかったか。
バデと呼ばれる御輿みたいなものと白い牛をかたどった張り子(火葬するときの棺・お腹に遺体を入れるらしい)が
道路の片側を塞いでいたからだ。

儀礼はバンジャールと呼ばれる村の共同体(日本で言う隣組か町内会かな?)で行う。
棺等も葬儀屋ではなくて、バンジャールの人によって作成されるのだ。
これがまた上手に出来ているのである。

現地在住のお友達が「見てみる?」と言うので車を降りてみた。
恐る恐る白い牛の張り子に近づくと、友達に牛の回りにいた男性陣(多分制作した人々)の1人が色々説明しだした。
本とかで牛はカースト階級の上の方で、庶民は違うと知っていたので質問してもらった。
すると、案の定上から3だか4番目の有力階級だった。
この1つ下の階級(それだって結構上の方と思う)だと、牛ではないらしい。
更にガイドブックなどでみた牛の張り子は白ではなく黒だったので
「これから塗るの?」と聞いたら子供は白なんだそうだ。

11才の女の子だったそうだ・・・。ちょっと気持が凹んだ。

でも、バリ島ではそういった同情しなくても良いのらしい。
気持切り替えて、「写真撮っても良いですか?」と尋ねてもらったところ
「いいよ!牛の前に座って撮ったら?」と何故かサービス精神旺盛な反応・・・。
流石に「えぇ~。それはやんないよ。」(いくらOKと言われても私が何か嫌だ)

道なりにちょっと先に歩くと、もう一基、牛の張り子があった。 こちらは黒。立派なバデも一緒にある。
但し、こちらの作成グループには先程みたいな説明好きオジサンが居ないので
「写真撮っていい?」とのみ尋ねてもらった。
イチイチ尋ねる方が珍しいんだろう。「どーぞ、ご勝手に」といったカンジ。
だって通りの向こうでは白人の観光客がガンガン写真撮りまくってるもの。
それをめがけて何故か普段居るはずもない所なのに、物売り!
バリ人、便乗商売してるし~!

ちなみに、葬儀にはお金も大変かかるので死後スグには行わないそうだ。
それもカースト階級によって事情が違って、庶民は仮埋葬しておいて数ヶ月~数年後、
上の階級の葬儀に便乗して行ったりするみたいだ。(合同葬)
但し上の方の階級は一定期間内に葬儀するみたい。

葬儀(準備も含めて)ばっかりは、見ようと思って見れるものじゃないから、今回偶然出くわして大変有難かった。
ますますバリ島の奥深さを感じられた・・・。

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◇バリ島滞在話3◇運命?の絵画

バリ絵画に出会ったのは10年前。
仲間でロビナ・ビーチに行った時、絵画をカレンダーのごとく束ね上で握っている物売りが近づいて来た。
その時の私はクタ(海の側の繁華街)でいつも物売りに囲まれ、時にはダサイ時計を
「しぇんえ~ん!やすぅ~い!」
とクーラーなしの車の空いてる窓から商品をねじ込まれたりして本当に奴らが大嫌いだった。
(今やその程度じゃ動じないな・・・)
そんな私が絵だけは物売りから買った。その絵は今でもリビングに飾っている。
しかも、その時は自分から結構乗り気で千円(!何でそんなに払ったか不明)払った。
墨絵の様なモノトーンで、ガルーダという想像上の鳥(神様の乗り物)と
天女と魔物が細かく書き込まれたエキゾチックな絵だ。

その後ずーっとバリ島には行かなかった訳だが、ひょんな事から旦那と2人で訪れた時、
観光の為チャーターした英語ドライバーに「ギャラリー行ってみますか?」と聞かれ、行ってみた。
私達は旅行業界で働いてたので、このドライバーが売り上げコミッションの為に連れて行きたい
=買い物して欲しいのはわかっていた。(アメリカでもヨーロッパでもそれは一緒。何もバリ島には限らないもの。)
案内された田圃の中にあるギャラリー兼工房の店員に
「これはXXスタイル。これは○○で描いた。これは普通△△△ドルだけど、
ハネムーン・プライス(←嘘に決まっている)にするよ。額縁も付けるよ。」
と熱心なセールスを受けた。
殆ど聞き流しながらも、やはり絵となると真剣に見てしまう。
絵は好きなので、ドライバーの顔も立てようと、気に入った小さな絵を1枚買った。
(勿論かなり値切ったけど)

これが私とプンゴセカン・スタイルの絵画との出会いだった。
プンゴセカン・スタイルとは1960~70年頃プンゴセカン村で始まった鮮やかな花鳥風月画の技法のことだ。
私は花鳥風月調が好きなのである。(今までリビングにはジョアン・フックが数枚飾ってある)

そして今回は「大きなプンゴセカン・スタイルの絵を買うぞ!」て決めてきた!
だって家中のモノはバリになってきているんだもの。絵もバリで揃えたいじゃない?

まずは作品を見極める目を肥やす為に美術館へ。(衝動買い防止) ルダナ美術館というところに行ってみた。
早速日本語ペーラペラな人が出て来てギャラリーで絵を買えば美術館の入場料2万ルピア(300円弱)が無料とのこと。
ふぅ~んってまずはギャラリーに入ったら、ん?入り口に写真?
各国の要人がココに来ているらしい。カーター元・大統領とか。
・・・・・でも、写真で「どうだ~」って、なんだかちょっと成金っぽい気が・・・。

で・肝心の絵、まずは他の様々なスタイルが展示されている。
一応目に止まった絵は「綺麗ね~これ」とか私達が話していると
「前、もっと、高かった。でも、今、安いネ。これ、一番、先生、描いたね。」
「ふぅ~ん。安いって幾ら?」
「4万円」
「4万~~?!」
「高くないよ~。一番の先生、描いた。」
「・・・・・・(そう言えば買うと思っているな、イヤ買っちゃうんだろうな、普通は)」
こんな所で私が買える訳がなく、たっぷりギャラリーを鑑賞後、
ちゃんと入場料を払って美術館にも入った。
ちなみに100年以上前の絵も展示してあったので、これはこれで価値アリ。

そして地元民で賑わうパサール(市場)へ行った。
広いパサールの中、一角の細い路地を入るとズラー並んだ小さな店が様々なスタイルの絵を取り揃え売っている。
うわー・・・どの店が良いんだろう・・・。さぁ~っと前を1回通り、もう一度元の場所へ。
すると何故かすぅ~っとある一軒のお店に入ることになった。別にココで買うぞ!と思った訳でもないのに・・・。
そして、あ!!!っと目に止まる絵が。
良いんじゃない?なんて皆で話してお値段聞いたら、結構安い!でももう一押し。
「まとめて何枚も買うから、まけてよ~」と友達に交渉してもらう。
同時にこの画家さんの作品だけ出してもらう。もう2枚違う人の絵が出てきたが、何と兄弟とお父さんの作品。
この一家、作風も技法も似ているんだわぁ・・・。
並べて「これと、これと・・・」幸せだぁ~。そして沢山買った。
これでもさっきのギャラリーで言われた一枚分の料金の半分にも満たない。

車中で「今買った人も上手いのにギャラリーの『先生』との違いって何だろうね~。」
「紙一重なんじゃない?コネクションとか。」

ビビビッとくる絵に出会えた。
しかも納得価格。
これ程幸せなこともない。

沢山の店、沢山の作家の中。

あぁ~~ん赤い糸かしら・・・。←ヤバイ?
ちょっと運命の恋人に出会ったような、大コーフン気味の私でした。

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◇バリ島滞在話4◇やっぱりここでも猫が好き!

海の側で泊まったヴィラには昨年も親友夫妻と来ている。ここはわずか全13棟程の独立型のヴィラだ。
宿泊料はさほど安いって訳ではないが、かといって高いって程でもなく、
オーナーがオージーらしいのでスタッフの英語が流暢なのと、
静かなヴィラ環境&他のゲスト(欧米人)も品があり静かなのが私達にとって◎。
まあ宿の好みは人それぞれだが、私はここがとても気に入っている。 歩いて1分で大きなスーパーマーケットがあるので、キッチンで料理もでき、貸別荘気分。

話は変わるが、バリ島では街中はおろかレストランや高級ホテル内でも犬や猫をよく見かける。
今思いだしてもオドロキだがRitz Carltonの庭で犬に出会った程である。
何しろみんな放し飼いだから野良だか何だかわからない。首輪をしていれば飼い犬なのでさほど怖くない。
しかしながら、首輪無しには目がギラギラの怖いのもいるので、あまり目をあわせない様にしている。
以前サヌール・ビーチで食事をしていた時、ある犬と目があったら
食べ物を与える素振りに見えたらしく、周りを何匹もウロウロしだして怖かった。
しかし猫好きな私達夫婦は、猫には無条件・スグに吸い寄せられてしまうのだ。
猫は噛みつかないもの。

ヴィラ近くにある白人で賑わっているオープン・カフェ『マデス・ワルン』
・・・ここにもいつもフレンドリーな猫がいる。
ハッキリ言ってここに来る目的の一部は前に見たコの確認になってきている。
そもそも、犬も猫もペットフードを与えられることは殆ど無いらしいバリ島で
レストランをうろついている猫達は、残り物をもらっていると予想している。
でも、ナシ・ゴレン(焼きめし)をはじめ、香辛料入っているじゃない・・・
我家の猫なんぞペット・フード食べてるんだが、それでも一匹にアレルギーが勃発し
更に低アレルギー処方食品に切り替えた時期もあるのだ。
どう考えたってインドネシア料理の残り物じゃ、猫の身体には悪そう・・・。

でもわかっている。バリ島では仕方のないことだ。
私達一介の日本人旅行者がどうこう言うべきものではないだろう。

ちなみに日本では野良猫も食事事情の向上や避妊・去勢の普及のおかげか寿命が延び
昔と違い5才なんてざらだし、10才以上なんて仙人みたいなものもいる。
飼い猫の寿命もぐ~んと延び、十ン才なんて当たり前になった。
バリ島では食事状況と、皮膚病とか何かと病気もかかりやすそうな気候なので
数年で命をまっとうするのではないかと、私達夫婦は考えていた。

話は戻ってヴィラ、昨年泊まったのは2ベット・ルームだったので、
ちょうど中庭中央のプールを挟んで今回の1ベッド・ルームの反対側だった。
そこで1~2回遊びに来た三毛猫が、今度の部屋にも来た。
目がつり上がってて痩せていて「ちょっとブサイクだなあ・・・」という印象。
でも海外で以前に会った猫に再び会うって、とってもウレシイ♪
そしてこの三毛ちゃん、昨年と違い何かねだる素振り・・・
お客も少ない様でレストランに人が居なかったから残飯が貰えなかったのかなぁ・・・
と試しにポテトチップを置いた。(本当は揚げ物も塩気も猫にはダメだよ)
と!バリバリバリ~とガッついた!
「ニャー(もっとくれ)」
うわー!ってんで旦那は速攻スーパーへ走った。
スーパーには別荘持ちの欧米人用か、ちゃんとペット・フードがあるのを確認してた。
カリカリを置こうとすると嬉しそうに「ニャー♪(頂戴)」

この猫は翌朝もドアの前で待っていた。
日中外出から戻ったら部屋の前のテラスにあるテーブル・セットの椅子で待っていた。
「ニャー♪(お帰り、お腹減ったよ)」
せっせと餌をあげる私達。
そのうちこの猫は、私達がいる時はリビングのソファでくつろぐようになった。
まさに猫付ヴィラだ。
ある晩、食後のパトロールに出かけるこの猫をテラスから見ていたら
在住しているというオージー(多分)に声をかけられた。

彼によると、この猫は【この部屋と隣の部屋に住んでいる】んだそうだ!
それも何と【10才位】らしい。
どっひゃー!バリでもそんな長生き出来るんだ!ああ、それに妙に賢そうだ。10才じゃぁなぁ・・・。
私達は、特に旦那は、最後の最後までこの猫を可愛がってた。

チェック・アウト時、まだ箱に随分と残りのカリカリがある。
旦那は精算しながら「このカリカリ、あの猫にあげて」って差し出した。
・・・当たり前だが、笑われてしまった。覚悟してたけど。
だってペット・フードってともすればインドネシア人の食事より高いもの・・・。
そもそもペットに対する価値観が違うし。
でもそんなこと気にすることもなかった。

何とあの猫は【オーナーの飼い猫】だったのだ!
そんじょそこらの野良猫じゃなかったのだ。

「なんだ~、オーナーの飼い猫の住んでるヴィラだったのぉ!しかも10才だし!
ぎゃははは!私らはあの猫の部屋に泊めさせていただいてたのね!」

また来年泊めさせてね!ヨロシクぅぅ、クチン(猫)ちゃん!

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◇バリ島滞在話5◇基準は?

私達夫婦は普段滅多に外食をしない。決して外食が嫌いなわけじゃない。
細かく説明するのも何だから、モロモロな要因があるとだけ言っておこう。

私は美味しいものを楽しみながらいただくのが大好きである。
日本で外食しない反動もあるのか、旅行先での食事に対する情熱は高い方だと思う。
レストランの雰囲気、インテリアやお皿は勿論のこと、
バカンスを楽しむ他の旅行者と同じ瞬間・空間を共有することも、
ウェイターもしくはウェイトレスと掛け合いをするのも好きだ。
ワイン・リストを見て、(しょせん庶民なので高いのはオーダーしないの~)
ローカル・ワインでどれがお薦め?なんて尋ね、説明してもらい
あなたのリコメンドを信じてオーダーするわ♪なーんて大袈裟なこと言うのが楽しい。(米国人かぶれかもしれないが)

しかし、バリ島も数度目の滞在となると、こんな気取ったことを連日している訳には行かない。
もっと庶民的な食事を知りたくなってきた。バリ人の【食】を。

私は初バリはバックパッカーで来たので、至極自然にそろそろ手頃なワルン(定食屋)でもいいんじゃない・・・?
と思っていたが、旦那の不注意からタイで生牡蠣にあたってから旦那が強固な【ワルン怖い病】である。
うーん、彼の言うこともわからないでもないけど・・・。
私達の滞在って短いし、やることもイッパイある訳だし、具合悪くなると本当困る。
でも、ワルンで食べたからって絶対具合悪くなると決まった訳ではないじゃない。
この辺のバランス感覚・・・さてさてどうなんでしょ・・・。

私はあららさんにワルンの紹介受けてから、実は密かに旦那をこのワルンへお誘いしていたのだ。
でも一向に色好いお返事いただけない。しまいに私は多少切れ気味に「1人でも行くから!」となっていた。

でも結局バリ島に滞在中、友達に案内されライス・フィールドというか田圃に面した地元系ワルン(?)で昼食した。
旦那の顔色を見ていると、アラ?別段平気そう。
でも、食事の終わりの頃には某旅行会社がお客を連れて入ってきた。へぇ~失礼ながらこんな所も使うんだ・・・。

その後、私は今回初めてのトゥガナン村。(ちょっと遠い)
食事はどこにする?
何度か行っている旦那は私を連れて行きたい場所を友達に告げた。

そこはチャンデイ・ダサというダイビングで有名な所のワルンなんだが
ビックリ!いや、私好みだが・・・。ちょっと海の家っぽい。
旦那、ここが平気・・・というか私に勧めて、何でワルンはダメと言うんだろ?
ちなみにメニューは
スパイシーなつみれ団子汁とバナナの葉で蒸したもの、つみれ焼きとお魚づくし。
ナシ・プティ(白飯)もついて、とーっても美味しかった。

結局その後日、旦那は例のワルンにも一緒についてきて、とってもお気に入ってた。
・・・ちなみにこちらのワルンの方が全然都会的だった。
海の家風は平気なのにダメって、一体どんな所想像していたんだろ?

ところが、最後に衝撃の事実が!

空港まで送ってくれる友達に、非常食(お腹壊した時用)のお蕎麦を貰って戴いた。
「お腹全然壊さなかったから~不要だったワ♪」
と言うと、友達に遠慮がちに言われた。
「お腹、大丈夫だったの?
私達チャンディ・ダサのあそこ(ワルン)に行くと、必ずお腹壊すのよね~。
でも、美味しいから行っちゃうんだけど。でも必ず壊すの。」

オイオイ~(汗)現地の人がお腹壊すところを私に薦めたのかぁ~>旦那

「今度はこれでワルンも平気ってわかったじゃない。 ブングス屋(弁当屋みたい?)の情報も聞いているんだよ。今度試そうよ。」
「う~ん・・・(否定形の言い方)」

どうも基準があやふやな旦那です。

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◇バリ島滞在話6◇オーダーしたいもの

お買い物にさほど執着しない私が、唯一コレクションしているものがある。
バリの食器と言えば・・・という程有名な【ジェンガラ・ケラミック】。

旦那と一緒に行った時、バナナ・リーフをかたどったお皿や
ロータス・リーフを大きさを変え段々と重ねるお皿をまとめ買いしたのがキッカケ。

旦那と私は何とな~く結婚し、式も引っ越しもしなかったせいで
食器は、昔から使っているもの+酒屋のおまけ+100円ショップ
その他に関しても万事そういったカンジ。
私達が唯一ちゃんとした食器を買う機会だったので、ちょっと奮発したのだ。
もっとも割ったら洒落にならないので実際には使わず、ディスプレイとして楽しんでいる。

私達が行っているのは店舗兼ギャラリー+工場。
元々は違う場所にお店があったのが、事業拡大したらしい。
有名ホテル御用達っていうのもあって、外国人旅行者が買い求めるのだろう。
現地の物価からしたら、カナーリお高いんだろうけど、この品質を欧米で買うことを考えたら、リーズナブルだ。
もっとも、オーナーはニュージーランド人、共同経営者には日本人も居るらしい。

今回は急須などを買おうって思って来たが、作品色々みていると以前ホテルで見かけたキャンドル・ホルダーがあった。
キャンドルを灯す習慣のない私(猫が蹴倒す可能性大なので危険)ふと思ったことそのまま言ってしまった。
「これ●●●(愛猫の名)の骨壺にちょうど良くない?」
「・・・」
「ちょうどこんなものじゃないっけ?(ペット葬祭場で見た)あ、でも中が透けて見えちゃうか。」
「まだ生きているんだから、そういうこと言うなよ。」

流石にデリカシーがございませんでした。
●●●君を引き合いに出したのはマズカッタか。

「・・・じゃあ、私の骨壺、こっちの大きいバージョンは?
オーダー出来るんじゃなかったっけ?私ジェンガラに入りたーい!」

旦那は私を無視してました。

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